最近ストレスや不眠に効果があるということで注目を浴びているCBD。
興味はあるものの、そもそもどんなものかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けてCBDについて知っておきたいことをご紹介します。
この記事でCBDに関する基礎的な知識を身につけて、安全にCBDアイテムを利用しましょう。
CBDとは?
CBDとはCannaBiDiol(カンナビジオール)の略称で、大麻草に含まれる100種類以上の物質群(カンナビノイド)のうちの一つのことを指します。
ニュースなどで大麻所持による逮捕などの報道を目にすることがありますが、CBDは日本でも合法的に使用が認められているため、CBD製品を所持していることで逮捕に繋がることはありません。
では合法・違法のラインはどこで分かれるかというと、ざっくり言うとカンナビノイドの1つであるTHC(テトラヒドロカンナビノール)と言う成分を含んでいる場合、違法という括りに入ります。
THCは、幻覚作用や記憶への影響などの精神活性作用や、学習能力の低下などの影響をもたらすもので、依存性が強く人生を破綻に導きかねないため日本では現在違法とされています。
THCとは逆に、CBDには非精神活性成分が含まれており、この作用から気持ちがリラックスする効果があると言われており合法的に使用することができるようになっています。
CBDに期待できること
それではCBDにはどんな効果が期待できるのでしょうか?
現在、世界中でCBDの研究が進んでおり、研究段階で様々な効果が認められる結果が報告されています。
その中でいくつか例を挙げると下記のようなものが挙げられます。
- 心身のリラックス
- 不安や心配の除去
- ストレス・不眠、慢性痛の解消
- 鬱(うつ)防止 など
また海外では、てんかんをもった当時5歳のシャーロットちゃんがCBDオイルを摂取したところ、CBD摂取後数分でてんかんの症状が緩和し、経過も良好だったという事例もありました。
SNSでCBDを摂取した人たちの口コミを見てみると、
個人差はあるものの、様々な悩みを持った方々が良好な方向に向かっているという意見も。
CBDワックス試してみたけどなかなか良い。眠くなるし睡眠の質もいい気がする。 pic.twitter.com/m35hsId3ig
— まいるど (@mairanaid) September 12, 2021
1週間ほどCBDをVAPEで摂取してみたら中々いい感じ。効果には個人差があるらしいけど私があってる気がする。
— 睦月 (@PARTLYC86064665) September 10, 2021
濃度濃いと眠くなって少しフワッとする。その後濃度薄目をダラダラ吸ってるけど抗不安効果も感じる。
いい意味で思考が止まる感じ。
PMSにも効くらしいししばらく摂取継続してみる。
CBDの原料の種類
そんなCBDですが市場には色々な形で販売されています。
そんなアイテムの種類を紹介する前に、絶対に押さえておきたい原料についてご説明します。
原料は大きく分けて3つのカテゴリーがあります。
「CBD単体(アイソレート)」「ブロードスペクトラムCBD」「フルスペクトラムCBD」の3種類です。
それぞれご説明します。
CBDアイソレート
CBDアイソレートはCBDのみを含んだ製品のことを指します。
CBDクリスタルと呼ばれる純度99%のCBDのパウダー状になっているものがほとんどで、CBD以外に成分が含まれていないため、万が一が起こりづらく安全な製品としても知られています。
パウダー状になっているため何かに混ぜて使いやすく、チョコレートや飲み物などに混ぜて摂取する方法が人気です。
フルスペクトラムCBD
フルスペクトラムCBDは、大麻に含まれている100種類以上あるカンナビノイドを全て含むもののことを指します。
100種類全てということはTHCも含むのでは?と不安になった方もいらっしゃるかもしれませんが、そこはご安心ください。
日本でTHCを含む商品は規制されているため、市場に回ることはありません。
フルスペクトラムCBDは、他の2種類よりも効果を実感しやすいという研究結果が出ています。
それは含まれている100種類以上のカンナビノイドが、それぞれ反応しあってアントラージュ効果と呼ばれる相乗効果が発生するためです。
「カルシウムと摂る時に、ビタミンDを一緒に摂取するとカルシウムを吸収しやすくなる」というようなイメージをしてもらうとわかりやすいかもしれません。
そんな1番効果を実感しやすいと言われているフルスペクトラムCBDですが、購入の際は万が一のことも考えてTHCが含まれていないかどうかを確認しておくことをおすすめします。
ブロードスペクトラムCBD
ブロードスペクトラムCBDとは、CBDの他にカンナビノイドの中から1種類以上(THCを除く)を含む製品のことです。
ブロードスペクトラムCBDも、CBDと他の化合物などと一緒に摂取することにより効果が高まるというアントラージュ効果が期待できます。
ブロードスペクトラムCBDとフルスペクトラムCBDの線引きは曖昧で、ほとんど成分が変わらないものも多く、日本においてはブロードスペクトラムCBD≒フルスペクトラムCBDとされている場合も多いです。
CBDアイテムについて
原料を理解した上で、市場で販売されているCBDアイテムの紹介に移ります。
市場で販売されているアイテムは上述した原料のどれかを使用しているものです。
様々な種類のアイテムが販売されているのでどれを選んでいいか迷ってしまう人もいるかと思います。
そんな方に向けて、各アイテムの特徴と摂取方法をご説明しますのでご購入の参考にしていただければと思います。
CBDオイル
CBDを使ったアイテムの中でもオイルはもっともポピュラーなものです。
CBDオイルは専用のデバイスが必要なく、スポイトで吸い、飲むだけで摂取できる簡単なものです。
ほとんどのCBDメーカーで販売しているため、入手がカンタンなアイテムとなります。
CBDオイルの摂取方法
1 – CBDオイルをスポイトで吸う
2 – 舌の裏側に垂らす
3 – 1〜2分間、口に含み毛細血管に浸透させる
4 – 飲み込む
※メーカによって摂取方法は若干異なるため、購入した際はメーカーの指示に従うようにしてください。
CBDリキッド
CBDリキッドはVape(電子タバコ)などで使用される、吸引を目的としたアイテムです。
気化させて吸引するため、CBDの摂取効率がトップクラスに良く、効果を実感しやすいアイテムです。
またフレーバーがいくつかあり、
フルーティーなスッキリしたものや、バニラなどの甘いものなどがあり、美味しいのが特徴です。
ただタバコの要素は含まれていないものの電子タバコという扱いのため、
20歳以下は使用できないことと、摂取をするのに場所を選ぶため注意が必要です。
CBDリキッドの摂取方法
1 – CBDリキッドを吸い込む
2 – 息を止め、肺にとどめる
3 – 吐き出す
※タバコと同じように吸ってしまうと効果が薄くなってしまうことがあるので注意が必要です。
CBDパウダー
CBDパウダーは純度99%の粉末状のアイテムです。
CBDアイソレートやCBDクリスタルなど呼び方は様々あります。
原料のタイプはCBD単体(アイソレート)のみで、誤ってフルスペクトラムCBDを選んでしまう危険性がないため一番安全と言えるでしょう。
CBDパウダーの摂取方法
CBDパウダーの摂取方法はいくつかあるものの基本的には経口摂取がメインとなります。
パウダー単体を口に入れたり、食べ物や飲み物に混ぜるなどです。
また別アイテムである、CBDリキッドやCBDオイルなどに混ぜるといった使い方もあります。
CBDワックス
CBDワックスとは超臨界抽出という特殊な方法で生成されたアイテムで、CBD濃度が非常に高いという特徴があります。
CBDワックスの中には「シャッター」と呼ばれる固形状のものもありますが、使い方は変わりません。
CBD濃度が高い分、他のアイテムと比べて成分が多く含まれており、高い効果が期待できるアイテムです。
ただ、フルスペクトラムCBDを含むものも多いので購入の際には注意が必要です。
CBDワックスの摂取方法
使い方は、
「専用デバイスで吸引する」「肌に塗る」「そのままなめる」の3種類。
専用デバイスで吸引する場合は、CBDリキッドと同じように吸引することで効果を実感しやすくなります。
CBDグミ・タブレット
CBDグミ・タブレットはCBDのアイテムの中でも一番気軽に摂取しやすいアイテムです。
見た目が小さく、普段から馴染みのある形状をしているので初心者の方でも抵抗なく摂取できます。
CBDグミ・タブレットの摂取方法
こちらは形状の通り経口摂取となります。
経口摂取する際はすぐに噛んで飲み込んでしまうのではなく、少しの時間舌の裏に留めた後に飲み込むようにしましょう。
CBDの注意点
そんな効果が期待できるCBDですが、服用の際にはいくつか注意点があります。
摂取後に運転時、機械操作を行わない
自動車の運転時や、機械を操作する際には注意が必要です。
CBDのリラックス効果により、眠気を催す可能性があり、事故などを引き起こす危険性があるためです。
そのため飲酒する際と同じように、落ち着いた環境で服用することが良いでしょう。
妊娠中や授乳中・子供の使用
CBDは妊娠中、授乳中の女性や、乳児も服用することができます。
生後2か月の乳児において、てんかん、自閉症に対する使用報告もあります。
ただ、まだわかっていない部分も多くあるため、絶対安全と言えないのが現状です。
使用の際には注意が必要です。
薬や他のサプリメントとの併用
CBDには多くの処方薬の分解に関与する肝酵素と相互作用があります。
そのため一部の薬では代謝が遅くなり、血中濃度が上昇し、副作用を引き起こす可能性があります。
処方された薬を服用している場合は、CBDを使用する前に医師または薬剤師に相談しましょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
CBDについて一通りご紹介いたしました。
まだ臨床研究段階とはいえ、多くの方sが効果を感じ始めているCBD。
SNSでは、外出自粛で溜まったストレスを和らげたい方や、不眠症、頭痛などの悩みを抱えている方がCBDを使用しています。
同じような悩みを抱えている方は、一度試してみることをおすすめいたします。
ただ、日本ではまだ合法化されていないTHCを使った商品や、フルスペクトルと表記された商品はなるべく避けるようにしましょう。
皆様が健やかな生活を過ごせることを祈っております。